線路と日本の鉄道

線路

鉄道の線路の幅は、最初は在来線のものが一般的でしたが、新幹線が昭和30年代後半に走行するようになってから、大きく分けて2種類の線路の幅が出てきました。当時は、特に問題視されることはありませんでした。なぜなら、在来線が新幹線の路線を走ることはなかったからです。逆に、新幹線が在来線の路線を走らせる予定もなかったからです。

ですが、日本では、新幹線の鉄道網が広がるにつれ、線路の規格が違うことで新幹線を走らせる時に制限されることもありました。例えば山形新幹線や秋田新幹線は、果たしてどのように在来線を利用して走らせるかが非常に問題だったわけです。

現在使っている方法は、在来線のレールの横にもう一方の外側にレールを敷き、新幹線の規格にした後、新幹線を走らせようとする試みになります。このやり方は非常に秀逸で、在来線以外に新幹線専用の高架橋を作らず新幹線を走らせることができたわけです。この方法がうまくいくのは、在来線の本数が少ない地方だけでしょう。都内や近郊で在来線と新幹線が同じところを走っていれば、どちらかの本数を少なくせざるを得なくなります。そのため、青函トンネル内も同じようなやり方で列車を通すことにしています。